【転職活動体験記】転職活動を開始する時期とは

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転職ノウハウ転職体験談

転職活動っていつから始めるのがいいんだろう?辞めたいと思ったらすぐ始めるものなのか?

転職活動初心者の時は特にこの「時期」について悩むのではないだろうか。転職活動は運とご縁とはよく言うもので、私が転職活動を実際にしてみて、これを感じることが多かった。

また現在従事している会社との事情もある。担当している業務の引き継ぎ期間をどれくらい取ればいいのか、それも踏まえて転職についていつ会社に言うべきなのか。

新卒の就活は活動時期がある程度決まっていたので周りに合わせて動けばよかったが、転職活動はそうはいかない。そして当然、答えもない。この記事では、転職活動に関連する「時期」について、個人的な体験談をまとめたいと思う。

転職活動は時期とタイミングが重要になる場合がある

転職活動は時期とタイミングが重要

転職活動は本当に時期とタイミングがとても重要だと私は痛感していた。これには、企業がキャリア採用を行う理由と密接に絡んでくる。応募しようかどうか悩んでいるうちに、興味があるポジションが埋まってしまう、ということだってあり得る。

まずは私が転職活動中に経験した二つのタイミングについてご紹介しよう。いずれも、企業がキャリア採用を行う理由がタイミングと絡んでいる。

枠が限定されている場合

欠員募集や、管理職ポジションを募集する場合、採用人数枠があらかじめ決まっている。

特に組織を構成する上で重要な管理職ポジションは複数人必要にはならず、一人だけ募集するそして当然ながらその穴が埋まれば中途採用は終了する。その一つの枠を巡って多数の応募がある、というわけだ。タイミングが重要な理由をお分かりいただけるかと思う。

実際に私も応募していた枠で最後までいったのに、他の人が先に決まってしまってお見送りになってしまった事があった。これはなかなかショックだった。もう少し早ければ・・・と思ったものだ。

管理職ではなくプレイヤーの募集の場合も、その会社の中での退職者や人事異動の関係で組織上欠員が出ることは日常茶飯事だ。その欠員募集のために募集を出す。この場合も同様で、欠員が埋まればその採用ポジション枠はクローズする。

だからこそ、興味のある会社の求人枠は常にチェックしておく必要があるのだ。

事業拡大を行う中途採用の場合

上記のように1枠を埋めるためのものではなく、複数人数を募集する中途採用がある。

特にスタートアップの企業は組織として未成熟な場合が多い。社員それぞれがあらゆる業務を兼任していたり仕事が属人化していたり、指揮系統がバラバラだったりする。

ただ、そこに資金調達が入ったり、ビジネスが当たって急激に事業規模を拡大するフェイズがくる。そうなるとスタートアップ企業は人員を補充しようとする。これまで手薄になっていたところにポジションを作り、そこに最適な人を入れていく。この場合、ポジションがどれくらい増設されるかは企業によりけりだし、前述した枠が固定されているよりは採用枠は多いが、やはり応募するタイミングが重要なのは間違いない。ある程度人が採用されて、組織として成り立つレベルになってきたら採用はストップするのだ。

転職活動で1社に要する期間

転職活動で1社に要する時間

さて、では転職活動はどれくらいの期間を見ておけばいいのだろうか?新卒と違って応募者にとって共通のルートがあるわけじゃないので一概には言えないだろう。代表の方と懇意だったりした場合、一発で合格になったりすることもあるようだ。また転職エージェントを使った場合も途中のプロセスを飛ばして、みたいなこともある。

ただ一般的には、書類審査があった後に2,3回程度面接がある事が多いのではないか。私が経験した転職活動も全てこのパターンだった。ベンチャーの場合は一次面接が代表、というパターンもあった。社長に気に入られれば人物評価はそれでもう終わりで、2回目が条件面談、というパターンもあった。

ただ、その会社を受けている途中の全体の時間軸は様々だった。1ヶ月以上かかる企業もあれば、2週間くらいで終わる企業もあった。

特に現職で働きながら行う転職活動の場合、面接の予定を入れるのも一苦労だったりする。私の場合は転職活動をしていたのが数年前で、2021年現在のようにオンラインツールもなかったのでフル出社だったし、中途面接も全て対面。平日の日中はオフィスで仕事があったので必然的に平日の夜遅くの面接になる。

結果、面接日程調整がうまく合わずに全体の時間が長くなる、ということがあり得る。そして活動期間が長くなると、前述のような採用枠が限定的な募集においては不利になる、ということもあ。志望度の高い企業に対してはなるべくクイックに進めた方が良いかもしれない。そのためにも受ける企業の優先順位はしっかりと決めて、次から次へとくる求人案件に翻弄されないようにしてほしい。

あくまで目安だが、経験上でいえば1社につき1ヶ月程度が活動期間の目安なのではないかと思う。無論、ケースバイケースだ、という前提付きだが。

退社時期を決めてから活動する場合

私も経験したことがあるが、退社時期だけ先に決めて、それに合わせて活動する、という転職活動の進め方がある。例えば3月末には退社して4月から新天地で働きたい、というパターンだ。

常に世に出ている求人を横目で見つつ、いい求人があれば応募する、というやり方もあるが、転職すること自体はもう決めてしまっている方の場合はこの方法になるだろう。

この場合は、入社時期から逆算して行動するのが良いだろう。特に有休消化をどれくらい使えるかにもよるだろう。例えば1ヶ月丸々有休消化を使いたい、と言う場合は入社時期から1ヶ月前に最終出社を設定する。そしてそこから逆算して会社に退職意向を伝える。詳しくは次項で書くが、退職意向をいつ伝えるか、も重要なポイント。特に重要なポジションについている方の場合、引き止めにあったり引き継ぎ期間を十分に取る必要もある。

こう考えると、転職する3ヶ月前には転職活動が終わっているような時間軸だろう。転職活動自体に1ヶ月かかるとすると、転職活動を開始するのは4ヶ月前ということになる。

意外と前もって動かないといけないのだな、と思われた方もいるかもしれない。実際のところはもっとスピーディーに進む場合もあるが、バタバタと転職活動を進めるよりじっくり進めたい場合はこれくらいの時間軸をイメージしておくといいかもしれない。

あくまで、参考までに。

今の会社に退社の意向はいつ伝える?

さて、転職活動には現在の会社に退職の意向を伝える気が重いプロセスがある。私の場合、それなりに責任あるポジションについていたので引継ぎなども時間がかかる事が予想されていた。「辞めます。あとはよろしくお願いします」ではいかないわけだ。また妙な責任感が動いてしまい、職場に黙って一人でこそこそ動いているのが裏切り行為のようにも感じられてしまっていた。

なので、次が決まる前に上司に退職の意向を伝えてしまったのだ。転職活動だってまだ進んでいないのに退職話を先に済ませてしまい、この話は役員にまで上がり、役員面談も済ませて退職の意向が強いことを伝えてしまった。

これは「基本的にはお勧めしない」といろんなところで聞いてはいたが、何かお世話になった会社に筋を通そうとしてしまったわけだ。そして実際にやってみて痛感したが、このパターンは本気で勧めない(笑)。

スムーズに次の職場が決まればいいんだろうが、なかなか思うように行かない状態が続くと、退社日が迫ってくるのはなかなかシビアだ。何しろ役員にまで退職の話が通っているわけで、次の人事案なども水面下で計画されていた。その中で「やっぱり辞めません」というわけにはいかない。恥ずかしすぎるし、会社にも迷惑だ。

なので、これを読んでいるあなたはちゃんと次の会社が決まってから退職の意向を伝えてほしい。

正直、後ろめたさを感じながらの転職活動にはなるが自分の人生のこと。ただでさえ緊張感が続く転職活動なので、変なところでストレスを感じる必要はないと思う。引き継ぎ期間や有給紹介期間のことも踏まえて逆算して転職活動を進めよう。

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